「偽装ラブホ根絶!」のはずが…改正風営法は抜け道だらけ? 産経新聞 2011/01/10 13:22
「裸のおじさん」に車、ビラ…困惑する住民
「今日、裸のおじさんを見たよ」
数年前、大阪市西区のとある小学校で、児童がとんでもない光景に出くわした。
小学校前の約6メートル幅の道路を挟んだ向かい側に建っていたのは「ラブホテル」。おじさんは学校にいた児童らに向かって建物から手を振っていたという。
風営法は商業地域以外の区域や学校、図書館などの保護対象施設から200mの範囲内で、ラブホの営業を禁止している。
禁止地域には昭和59年の改正風営法施行前に建てられ、既得権で営業しているラブホもあるが、実際はラブホと大して変わらない外観や設備を備えているにもかかわらず、同法の規制を受けない「偽装ラブホ」が野放しとなっていた。
偽装ラブホ周辺では「裸のおじさん」以外にも、さまざまな子供への影響がある。建物から急いで出ようと急発進した車にひかれそうになったり、下校途中にピンクビラを拾い、両親に「これなあに?」と無垢(むく)な表情で尋ねたり…。
NPO法人「全国偽装ラブホテルをなくす会」(神戸市東灘区)には、全国各地から日々、さまざまな相談が舞い込んでくる。
兵庫県明石市で、自宅の真裏に偽装ラブホが建ったとの相談を寄せた住人もいた。自宅のベランダと偽装ラブホのベランダが接近しているという。
「子供に見せたくないものを見せてしまうかもしれない」
この住人は苦悩の末、築10年に満たない家を手放し、引越しを余儀なくされた。